英検一級一次一発合格のための5つの勉強法&Tips(オレ流)

おかげさまで、英検一級一次試験に一発合格しましたので、感謝の気持ちをこめて、勉強法エントリ。
まず、大原則は、英語の勉強をできるだけしないこと。
そして、英語「で」勉強をすることだと考えております。
 

1.勉強法の大原則・興味のある分野を「英語で」勉強すべし

やはり語学能力は、単純化すれば「負荷*効率*量」のようなところがあり、そのどれをも上げるためには、自分の興味のあるところを「英語で」勉強するのが一番の近道なのではないかと思います。
私自身は、読解については、英検の過去問や模試など1度も触れていませんが、それでも10割の正解率を叩き出せたのは、自分の興味のある分野の英文を、他の受験者よりも大量によんでいたからだと思っています。
専門書はまだまだ敷居が高いのではないかと思う人もいるでしょうが、むしろ専門書は、煩雑な文学的表現等もなく、文化的背景についての知識も小説より要求されないので、実は簡単に読める場合が多いのです。
それでも専門文学・歴史とかだし、やっぱり読む気にならないなあ、という人は、ビジネス書など、誰にでもとっつきやすい本を読んでみるのがいいのではないでしょうか。
ドラッカーの中核的著作を収めた『The Essential Drucker』や、『箱の法則』で有名な、『Leadership and Self-Deception』、ベストセラー記憶術本『The Memory Book』など、探せば面白い本は沢山見つかります。
また、少々レベルは高いですが、『TIME』などの英文情報誌を購読してみるのもいいかもしれません。ハイレベルなジャーナリズムは、日本ではなかなかお目にかかれませんし、洋雑誌なので、英検1級の長文問題と同じような段組で読む訓練にもなります
それでも興味のある書籍が見つからなければ、Very Short Introduction シリーズ(邦訳は『1冊でわかる』シリーズ)に当たれば、興味のある分野がみつかるかもしれません。
リスニングでも、上記の本のオーディオブック(たとえばコレ)をはじめ、オバマの演説等ネットで手に入るマテリアルも多いので、それらの活用をおすすめします。
とにかく、続ける意義を持って続けられる勉強法こそ最善の勉強法ですので、興味のある分野から攻めていくことを強くおすすめします。
 

2.一次試験で何より必要なのは、「文章構成法」についての知識

知らないと損する英語の速読方法(2)でも書きましたが、英語の文章には、一定の流れ文章構成法があります。
この「流れ」をつかんでいれば、リーディングでも先が読めますし、ライティングでは高得点が狙えます。逆に、この「流れ」についての知識が足りなければ、リーディングでは文章を全体として把握できず、ライティングでは高得点は狙えません。
つまり、リスニング以外の一次試験では、文章構成法を覚えているか否かが大きな鍵となってくるのです。
この「文章構成法」について、私は『やさしく書ける英語論文』をメインで使いましたが、1.内容がわかりやすく、2.実践的で、3.便利な表現集などもついており、ことあるごとにオススメしています。
「ここも英語でこなしたい!」という人には、アメリカのライティングコースで使われていて、私もサブで使っていた『Writing Academic English』あたりをオススメしておきます。
 

3.リーディングは「速読やっとけ」

英検一級では、100分の制限時間内に、ボキャブラリー25問、長文読解の大問5問、ライティング200語を1問こなさねばならず、ボキャブラリーを20分、ライティングを30分で終わらせるとすると、長文読解の大問を1題につき10分で解かねばなりません。
最後のライティングに余裕を持って望むには、ある程度「読む速度」も鍛える必要があります*1。この点については、既に知らないと損する英語の速読方法シリーズがありますので、そちらをご覧ください。
 

4.選択肢は「消去法」で。

消去法は、必ず正解するわけではなくとも、正解率を可能な限り上げることのできる回答法です。特に英検はその多くがマーク式なので、消去法で正解を見つけるのが王道です。
特に、同じ意味の選択肢が2つ以上ある場合、それらは消せる場合が多いということは覚えておいた方がいいでしょう。
ただし、リスニングは消去法では時間がかかりすぎる場合がありますので、前の問題が終わった後、次の問題文が流れ始める前の短い時間で、選択肢をザッと見ておく、という方法をオススメします。
 

5.リスニングは「どこでもできる」!

最後はリスニングです。リスニングは、先に挙げたオーディオブック等のマテリアルと、ポータブルプレイヤーがあれば「どこでもできる」勉強法です。暇な時間を有効活用して、どんどん聞きましょう。
ある程度慣れてきたら、速聴にチャレンジしてみるのも、「耳の筋肉」を鍛える上で有効かもしれません。無料でできる速聴方法については、「Sound Player Lilithを使った速聴」というエントリを以前書きましたので、そちらをご参照ください。
 

6.まとめ

以上、ヤケに自分サイトのエントリの宣伝とアフィが目立つエントリで、私自身しがない学生ですが、手法としてはそれほど間違っていないはず。
とりあえず、1.興味のある分野で勉強し、2.文章構成法を学び、3.速読ができ、4.消去法もマスターし、5.リスニング力を鍛えれば、準一級から一級まで、1年でジャンプできるのではないかと思っています。私は色々と遠回りをした感が否めませんが、これから挑戦する人、がんばってください。
 
ああ、でも二次試験(スピーキング)がまだだった。。。俺こそがんばれよ。
 
 
なお、ボキャブラリー問題の正解率は36パーセントなので、その点についてのアドバイスは、私からはできません。
とりあえず、『パス単』でしょうか。あと、スピーキングも合格してないのでわかりません。

*1:計算は省きますが、600単語/分で読むことができれば、全体で15分ほど時間が余ります。