『Life Strategies: Doing What Works, Doing What Matters』〜まさにこんな感じ。

私が買ったのはオーディオブックであって本そのものではないので、「1冊」といえるかどうかは疑わしいのだが*1。ちなみに以下のリンク先もオーディオブック。

もし私が、初対面の人に「あなたの人生哲学はどんな感じですか?」と聞かれたら、「まさにこんな感じです」といってこのCDを差し出す*2

とはいえ、オーディオブックであるので、参照しながらエントリを書くということもできず、通学時間に寝ながら聞いていることもあるため、すべてがはっきり分かっているわけではない。ただ、「You are accountable for your life.(あなたはあなたの人生について責任がある)」とか、「You can't change what you don't acknowledge.(認めない限り変えられない)」、あるいは「There is no reality; only perception.(「真実」ではなく「認識」があるのみ)」といったLife Lawsはまさに、私が21年間*3の人生経験の中で知りえた最も重要な事柄*4である。
私なんかは人を嫌うのをやめると色々楽というのもこのあたりの認識から書いたし、自分の弱点を認めてそれと闘ってきたからこそ今こうして自分があるのだと強く思うし、認識の多様性というのを受け入れられない限り無意味に軋轢を生む人生を過ごすことになるだろうというのは自明の理であると信じている。あるいは、「この本が私を作ったわけではないが、この本に書かれていることは私を形作っている」とでも言おうか。そのくらいこの本は私にとって「当たり前」のことが書かれている本である。であるが故に、そういうことが書かれた最初の本が、日本語ではなく英語で書かれている*5ことに驚いた。
ただ、このLife Lawsが普遍的かというと、私はそうは思わない。この世には、未だaccountability以前の問題で死んでいく人が沢山いるし、realtyもperceptionもなく、ただただhungerとthirstとdeathしかない地域も存在するのである。日本においてさえ、絶対確実にこれらのLife Lawsが妥当しているかどうかは疑わしい。思うに、このLife Lawsが絶対確実に妥当する社会こそ、真に自由な社会---多くの人にとって理想的な社会---であるといえるのではないか。この本で語られている自己責任、そしてそれとコインの裏表を形成する自由が絶対確実に妥当しているという意味において。

ちなみにこの本、『史上最強の人生戦略マニュアル』として勝間和代氏により邦訳されている。英語が嫌いな方はこちらをどうぞ。というかね、表紙で一番デカイ文字が訳者名ってどうなのよ。

*1:じゃあ1枚かというとそうでもなく、Abridged版でもCD5枚組みだったりするのである

*2:ただ、この本と私の人生哲学がイコールであるというわけではなく、(この本)∈(私の人生哲学)という感じ。部分として含む、ってのはこれであってんのかな?あと、そもそも「人生哲学」という説明のしかたはよくないかもしれない。この本が語るのはLife Lawであり、それはLaw of Gravityと同じように振舞う「人生の法則」なのだ。

*3:11月27日が誕生日だったので、法的には11月26日に21歳になりました。誕生日プレゼントは前後6箇月受け付けております。

*4:のうちのいくつか

*5:「喋られている」が正しいね、そうだね。ちなみに著者自身が読んでますよ。