『Break-Through Rapid Reading』〜読書、この未知なるもの

今週の1冊は、知らないと損する英語の速読方法のモトネタとなった『Break-Through Rapid Reading』をご紹介。

気になる内容については上記エントリ(および未完成の続編エントリ)をご参照いただくとして、ここではさしあたり、何故私がこの本を手に取ったかという点について、簡単に述べておきたい。

英語の速読術というのは、日本語をメインに読書をする分には全く必要ないスキルであるが、例えば英語で日常的に情報を得たいと思ったり、あるいはTOEFLレベル以上の英語の試験を受けようとすると、突然必要になってくる。ただ、あのフォトリーディングインストラクター資格を持つ勝間和代氏でさえ、英語の本は読むのに時間がかかるといっているぐらいなので*1母語以外の速読が以下に難しいかということは、明らかであった。神田昌典氏は著書『お金と英語の非常識な関係(下)』で洋書のフォトリーディング方法を紹介しているが、彼の読み方は「少しの情報が得られれば儲けモノ」というスタンスが基本なので読める本はビジネス書がメインになりがちだし、頭の中で情報を醸造させたりする時間も必要なので、テスト向きではないのである。

私の場合は、TOEFLのリーディングセクション満点獲得のために速読が必要であるというのと、LSATでも読む速度の遅さが足を引っ張っているという問題があったのとで、英語速度技能は喉から手が出るほど欲しいシロモノだった。しかし何を読めば英語の速読技能を身につけることが出来るかなんて皆目検討がつかない。そこでWeb2.0の登場である。amazon.comで「Speed reading」や「Rapid Reading」という語句を検索、最も評価の高い一冊が本書だったのでamazon.jpで注文して購入。1ヶ月で何とか読みきった。

未だ微妙にSubvocalizeのクセが残るものの、読み始め時に比べれば時に倍以上の速さで読むことができるようになったのである。

この本読了とほぼ時を同じくして『Very Short Introduction』シリーズの「1日1冊読み」を始めてみた。Very Shortとはいっても1冊100ページ長のものを1時間程度で速読する訓練*2なので定着率は低いが、それでも読めば読むほど理解度が上がっていくのが実感できる。現在7冊読了で、次に寝るまでに8冊目を読了予定である。

個人的に本書は今年一番のBreakthrough本であった。必要とされる単語数はそれほど多くないので、英文の速読が必要な方には是非読んで欲しい一冊である。
 
なお現在、マインドマップ開発者のTony Buzanによる『Speed Reading』も読み始めたので、新しい発見があれば追ってエントリでご報告する予定。

*1:出典は、どの本だったか忘れた。ただ、この発言がインストラクター資格取得前であるという可能性もあるので。

*2:メインの目的はSubvocalizingの消去