知らないと損する英語の速読方法(1)

TOEICは簡単な勉強で800点取れる」みたいなエントリがしばしばホッテントリ入りしますが、本当に「英語が使えること」の真価が発揮されるのは、英語で情報を仕入れられるようになってからです。そして、英語で情報を仕入れるには、英語をある程度早く読むことができないといけない
あの無教養なアメリカ人でさえ、平均して毎分200単語程度読むのに対し、日本人で毎分200単語読める人は稀です。ちなみに私は、この方法の実践によって、400〜900単語/分*1程度で読めるようになりました。理解の程度は、ゆっくり読んでいた頃と変わりありません。むしろ、英文になれたおかげでよくなったと言えるかもしれません。
本エントリで紹介する方法を実践すれば、1ヶ月で毎分300〜600単語の英文読解が可能になります*2日本の大学生のトップ1パーセントでさえ、この速度で読めないのではないでしょうか。なお、本エントリは、TOEICで650点以上、基礎的な文法がそれなりにできている人を対象としております。

*1:難易度によって変わります。

*2:もちろん、必ずここまで読めるようになるわけではありませんが。

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『お金と英語の非常識な関係』〜英語で金は作れるが、金で英語は作れない

タイトルは、『ローマ人の物語』のいずこかから。上下2巻なので「今週の1冊」としてよいのか微妙だが、まあ特例、ということで。
著者である神田昌典氏は、経営コンサルタントになる以前に、上智大学国語学部→外務省→MBA2つ→米国家電メーカー日本代表という、いかにも「英語」な経歴を歩んでこられた人であり、そこで培った英語のノウハウがつまった1冊なのだろう、多分。
そんな神田氏が、1巻の冒頭で、彼が英語について隠してきた秘密を暴露している。「私は英語ができない。」、ってンなことあっていいものか*1。もちろん、本人も、この「秘密」が言い過ぎであるということを分かっているのだろう。MBAを2つも出ている人が、日本人の感覚で「英語ができない」はずがない。はずがないのだが、「日本人の感覚」ではない感覚からは、MBAを2校卒業した神田氏をしてこう言わしめる現状があるのだ*2
しかしそこで諦めては何事もなしえないわけで、むしろそこで諦めなかったからこそ今の神田氏の成功がある、というか、福沢諭吉から始まる文明開化の成功もあるのだ、だから勇気と気合で英語圏に殴りこめ、と、いうのが本書の主張。綺麗な英語を捨てて、ブレイブハートでアメリカビジネス界にデビューしよう、という神田氏の主張にも一理あるのはわかる。
だが同時に、その英語では神田昌典にはなれないのも事実だろう。
というのも、先程来から何度か言及しているように、神田氏は米国トップMBAの出身であるから、そもそも前から充分すぎるほどの「受験英語力」があった、ということになる。MBAへ行くだけの英語力がなくてもビジネスはできるんだ!というのが本書の主張でありおそらく一面の真理だが、一方、MBAへ行くことが中間目標としてある人には、あまり役に立つ主張ではない。無論、これは米国ロースクール志望である私の意見でもある。
ただ、この本が読み物として非常によくできているということは、認めねばならぬ事実だろう。上巻付属のCDや、下巻付録の情報源も有益であり、本の内容とあわせると、上下巻2700円も安く感じるぐらいである。神田ファン以外にもお勧めできる2冊ではある。

どうでもいいけど、アメリカでは日本人男性はモテないらしい。なんでも、日本人男性は売春ツアーに出かける変態民族だからだそうだ。この件に毎日新聞は関わっているのだろうか。私が留学してモテなかったら毎日新聞のせいにしてよいのか。
なお、この本の付属CDに触発されて、速聴メソッドを開発してしまった。開発というほど大げさなものでもないが。

*1:しかも30ポぐらいの活字まで使いよって。

*2:アメリカに留学できる英語力があっても、「蛍光灯」さえ英語でいえない、と言っていたのは誰だったか。

Sound Player Lilithを使った速聴

お金と英語の非常識な関係(上) 神田昌典&ウィリアム・リード、スペシャル対談CD付き』の付属CDを聴いて、なんとなく英語の速聴がやりたくなったので、「MP3かなんかを倍速ぐらいにして保存し、ポータブルプレイヤーで聴けるようにできるソフトはないかね」と友人に聞いたところ、「いやそういうのはめんどくさいぞ」と言われたのだが、しかしそれでもメゲナイのがおいらクオリティということで、速聴ファイルの生成に成功した。以下にその手順を記す。

必要なもの

  • Sound Player Lilith(速度変換用ソフト。ベクターこちら
  • 元になる音声ファイル(とりあえずNewspodから落としたものを使うことにした。オーディオブックでもよい。)

手順

  1. Lilithをインストールする。
  2. Lilith開く。
  3. プレイヤー上で右クリック。→「ファイルの変換
  4. 左下の「追加」から、変換したい音声ファイルをリストに追加。
  5. 追加したら、左下の「設定」を押す。
  6. ファイルの種類を、MP3(MPEG Audio Layer-III GainEditor)以外にする*1Windows Media Audioあたりがいいのではないか。
  7. 「出力設定」で「DSP設定」へ。
  8. 速度変更」で「有効」をチェックし、スライドバーでどれだけ速くしたいか決定。この画面では、設定後、右上の×で閉じてよい。
  9. 「ファイルの変換」画面で、「開始」を押す。
  10. 少し時間がかかりますが、風呂入ってる時間内にはなんとかできるでしょう。

ちなみに、手順8で音程を下げて周波数を上げれば、4倍速まで行くらしい。

それでは、楽しい速聴ライフを!See you next time!ByeBye!

*1:速度変換したファイルはMP3では出力できないらしい。

現在の進捗状況

以前、このブログのメインコンテンツを「書評」と「英語勉強の成果」とすると書いておいたものの、今に至るまで何ら英語に関するエントリをあげていないのに気づき、書いてみる次第。
と、いうわけで、現在、私がどの程度英語の勉強で成果を挙げたのか、メモも兼ねて書いておく。
 
まずは、みんな大好きTOEIC
実は、今までに2回しか受験したことがなく、しかもそのうち1回は2年以上前に受験したのでスコアの有効期限切れ。で、直近かつ唯一有効なスコアは、
第137回(2008/03/23)リスニング435・リーディング450・計885/990
ということになっている。
確かに悪いスコアではない。が、なにぶんデータが古い(半年以上前)ので、この半年かなりの時間を英語に費やしてきた私としては、このデータをあまり信用していない。(ではなぜ受けなおさないかという問いには後ほど答える)
そもそもTOEICは、英語能力よりもある一定のテクニックを磨くことで高得点が取れる仕組みのテストなので、個人的にはあまり好きではない。
 
次は、TOEFL
TOEFLという試験は、留学を希望する学生以外にはあまり知られていないが、TOEICよりも精確に英語能力を反映できる試験であり、学生に受験を薦める日本の大学も増えている(iBTではなく、ITPであることも多いらしい)。
TOEFLは、リスニング・リーディングだけでなく、スピーキングとライティングのスキルも測られる。
私の直近のスコアは、
June 29, 2008・Reading 28・Listening 27・Speaking 17・Writing 28・Total 100/120
である。
各セクション30点満点で、4セクション計120点満点。参考までに、米国の大学留学で80点、大学院留学で100点が通常ボーダーだといわれている。私は一応100点ホルダーなので大学院留学レベルということにならないでもないが、ボーダーでは心もとないので、あと10点か15点は欲しいところではある。
不幸中の幸いで、未だスピーキングが17点しかないので、ここを10点のばせば目標点に手が届く。28点を30点にするよりも、17点を25点ほどにするほうが楽な気がする。
それにしてもスピーキングが悪いのは、さすが日本人、といったところか。あと、このスコアは英会話学校に通う前に独力で叩きだしたモノである(ちょっと自慢)。
 
最後に英検
一応準一級に合格したことはある。が、なにぶんかなり昔(2年以上前になるだろうか)に取得した資格なので、今でも有効なのかどうか分からない。ネットで確認する手段もないし。
 
で、TOEICを受験しない理由だが、現在英会話学校ELS名古屋校)に通っているので、そのカリキュラムが終了してから受けようかなと思っているだけである。テストを受けるというのは、多く経験したいか少なく済ませたいかといえば、少なく済ましたい事柄の範疇に属すると思うので、できれば受験回数を少なくしたいのである。同時に英検1級も受けようかと思っている。
 
以上が、私の英語勉強の成果である。昨今英語勉強ブームなので英語に興味がある方は多い。そういう人と英語勉強のノウハウを共有していきたいと思っているので、よろしくお願いします。質問等あれば答えます。(ここだけ敬語)